FIV とキャリア (猫免疫不全ウイルス感染症)

今日は FIV 猫免疫不全ウイルス感染症 俗に言う 猫エイズキャリアについてです。

と書き始めたのですが・・・ 文章力無し、あるのはちびっとの経験で挫折 
長年保護活動をしている LOVE&PEACEさんの 「エイズなんて怖くない」
や 猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)について をご一読ください。
他にも参考になる経験談・文献はいくつかあり 検索でもすぐに見つかるでしょう。

☆白血病 FeLVの話ではありませんのでご注意ください。

でも 何かを伝えたくてたまらない預かり・・・ すんごく長くなってしまいましたが
預かり人のつぶやき 読んでくださる方がおられれば幸いです。

猫の里親募集にあたって、近年ではウィルス検査が当たり前になっています。
しかも 私たちはそれを2度行っているという・・・

検査自体は 先住猫さんがいれば感染を防ぐ対策がとれたり、
結果を踏まえることであらかじめ病気から猫を守るために 「先手を打てる!」という役割が果たせます。
ところが 里親募集にあたっては 大きな「ハンデキャップを負う」という2面性を持つことになってしまいました。

これまで FIVキャリアの母猫が生んだ子供たちや 成猫のFIVキャリア猫さんを
何にゃんも譲渡してきました。

が、正しい知識、理解、対処法を持っているかどうかで 家族探しはすんなりだったり難航したり様々でした。

以前は エイズキャリアの母だと 仔猫もエイズキャリア 母子感染すると思われていました。
が、実際に検査をしてみると そんなことはなくて感染してない方が多かったのです。
研究もすすみ、実際のデータも蓄積され 母乳やグルーミングのような唾液からは感染しない が一般的になっています。
唾液をペットボトル何本分とか バケツ一杯とか無理やり押し込むなら・・・ そんなことは不可能で。

ではなぜそんなに うつると言われてたのかというと、、、 母乳から抗体を貰うから
検査は抗体を調べる検査なので 結果、抗体が見つかるという、 単純な事でした。

仔猫が検査可能な体重になって検査してみると 「陽性」とでる。当たり前なわけでした。
身体からその抗体が全部出て行ってしまった後に検査をすると 「陰性」とでる。
陰転したと大喜びし・・・ 
数年前のネット上の記録を読み返すと エイズキャリアの陰転治療 というのがたくさんあって
その喜びの声やらにも賛同していた時期がありました。
ずいぶんいろんなサプリにお金を投じたものです。

でも 今は 時期が来ればちゃんと正確な結果が出る、、、 のですから 検査の時期をずらせば良いだけで
エイズキャリアの陰転治療は・・・ ちょっとおかしいことになると思います。
母猫から早期に仔猫を引き離して授乳させない というのもナンセンスときっぱり先生もおっしゃいます。
時代の差ということで。

エイズの感染経路の最たるものは喧嘩と交尾です。

外猫一帯の中に エイズキャリアの未去勢のボス猫がいたりすると… 
そのテリトリーにはエイズキャリアがとても多いということに。
まず雌猫が感染し 雄猫どうしは縄ばり争いの闘争が絶えず 喧嘩傷(血液・唾液)から感染。
半年後には 生まれた仔猫はもう大人の身体となり 自然の営みでまたエイズキャリア という繰り返し。
外猫はもちろん外に出す飼い猫も、不妊と完全室内飼いが一番の感染予防となるのです。

キャリアの母猫から生まれた仔猫で 陽性の子が1にゃんだけというケースがありました。
おそらく 子育て場所の移動を繰り返す中 仔猫の重みや力の入れ加減やアクシデントが重なって
襟首を咥えたその力が強くて噛み傷のようにして感染してしまったのではないかと思われます。

「よりによって選べるのだから病気の猫を貰うことは無い」といった猫友さんのご主人。
キャリアはキャリアであって、病気じゃないんだよと説得しました。
いまでは2にゃんのエイズキャリアを迎えてケアに怠りなしという家族です。
でもそんな前向きな気持ちはなかなか難しく 不安が先に立つ方が普通ですよね。

外の猫ちゃんには「いかにもエイズを発症した」猫後天性免疫不全症候群 の猫を見かけることがあります。
痩せて毛艶は悪く、目は涙と目やにでいっぱい。お口の中は口内炎で赤く腫れあがり、
口元は涎で濡れて 可哀想に思い 食べ物をあげても痛みでうまく食べられない。
グルーミングもできないから薄汚れていていじめの対象となっている、そんな子はたいていエイズを発症していたり。

厳しい被災地の「ヒト」が消えたような地では、ご飯はもちろん水も思うように得られず
ぼろ雑巾のようになって保護されてくる子たちもたくさんいます。
シェルターにも症状が強く、治療を必要としている猫さんがいますが、嗜好性優先、柔らかい食べやすいものを食べ
痛みをとる治療も受け、輸液で脱水を取り除いて、あの手この手で 少しでも緩和されるように日々努力しています。

いま こちらで募集している カイくん もFIVキャリアです。

カイくんは まるこシェルターの 通称エイズ部屋の住猫でした。
その日当たりの良い部屋にはキャリアの子たちが集められ 本当に穏やかに暮らしています。

その穏やかな猫の筆頭が カイくんで カイくんには天寿を全うして欲しいと強く願っています。

健康状態良好な猫エイズキャリアの猫さんが 劇的に発症するというケースは身近なところでは聞くことがありません。

これは知り合うボラさん みなが口にすることです。

上記で紹介した 猫エイズについてその感染と発症へのステージ、進み具合を理解してもらえたらなるほどと霧が晴れるのではないかと思うのですが。

よくよく聞いてみると 恐ろしいと思っている方の中には 発症という症状を白血病といっしょくたにした感違いであることも多いので注意が必要です。

FIVキャリアの猫さんに必要なのは 栄養 ストレスの無い生活 人間との絆 です。

生涯発症することなく終わる猫さんもたくさんいます。
千寿が譲渡会に参加している時にも 「うちの子もキャリアでしたが20歳まで元気でしたよ」と励まされました。

症状として多く、本猫も苦しんだり飼い主が悩むことで一番多いのは 口腔環境に関わる疾患でしょう。
口内炎ができると治りにくくなるということです。
免疫力が弱いということがありますので、大きな病気をするのは当然良くないことで快復に時間がかかることも予想されます。
風邪に注意してあげるとか 良質なフードで普段から健康を維持するとか・・・ それはキャリアの猫さんで無くても当然気をつけたいことなんですが。

でも キャリアでなくても 気温差に敏感な子もいますし 歯石がつきやすくてひどい口内炎持ちの子もいます。
若い時から口臭がする子もいれば カリシウィルスやヘルペスウィルスが残ってしまっている子もいます。

里親さんと話をしてみると エイズウィルスは有名(なんだか分からないけど恐いと)で知っていても
カリシやヘルペスのことは知らないということも多々あります。
このところ、先代猫さんを亡くされて様々な後悔や勉強不足でご自身を責めておられるご家族に会うことが続いています。
腎不全という病気は十分にその身体(腎臓)を使いましたよということでもあり、大昔は老衰のほとんどはこれでした。
フードの選び方や 健康チェックの仕方まで もう一度初心に帰ってと 先日も熱心に話を聞いてくださいました。
シャミちゃんはキャリアではありませんので エイズウィルス由来の歯肉炎ではありませんが、お口に問題があるのは確かで 痛みも無いけど将来のために いまだからこそケアをしてもらっています。

ちょっとエイズキャリアの話題からそれてしまいましたが・・・

治療もいろいろできるようになり、また普段から飼い主自身ができるケアも増えています。
治療したいのにそれができない というのは飼い主にとっては辛いことです。
カイくん お口の中もみせてくれるし お薬の粒を放り込んでも嫌がらないで簡単にごっくんしてくれます。
預かり達がいま凝っているプロバイオティクスをカイくんにも今からスタートしようと5号が手ぐすね引いています。
将来介護が必要になるのは・・・ どんな子も一緒。
でもきっと協力的なカイくんだから 二人三脚で 楽しいシニア生活が待っていると
そんなふうに思ってくださったら幸い 


一病息災という言葉もあるように 

エイズキャリアであることが 長寿への橋渡しになってくれますように。

そう思って カイくんを迎えてくださる方との出会いを望んでいます。



最後にもう一度書かせてください。

エイズキャリアの猫さん=カイくんの仲間を発症させないようにするためには 

シェルターから出て 一般家庭で暮らすということ大事なのです。

誰かが風邪を引いてしまって・・・それが蔓延してしまう 
誰かの強いヘルペスウィルスが 良好な子にもうつってしまう、そんなことを避けてあげたい。

共同生活では避けられないことですが、生活の単位が小さくなればリスクは小さくなります。

そこに 栄養 先手のケア & 愛 なのです。

カイくんのためにこれを書いてるのでもありますが  

カイくんの後に並んでいるキャリア猫さんのために でもあるのです。

〆は
DSCN2283.jpg
埼玉の桜を愛でるカイくん。


すべてのキャリアっ子への応援を込めて ぽちっとよろしくお願いします。

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※ストレスの無い生活というのは 相性の極端に悪い子との同居 超多頭飼い などで
お留守番があるとかそういうことではありません。
広い 部屋数がたくさんあるシェルターだったら… 
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一人で出来ることは小さいけど、少しずつ助け合って猫の家族探し。
1にゃん終わればまた1にゃん。

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